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04
2017
ES9038PROの初音出しテスト
ES9038PROチップを実装してみた
日曜の夕方から少し時間が取れたので、先日届いたES9038PRO DACチップをDIYINHKの基板に載せて最初の音出しを行ってみた.あまり時間がないのでいい加減な半田付けしか行っていないが、思っていたよりもDACチップの半田付けが短い時間でできた.今回はとりあえず音さえ出ればOKということで、PCM768KHz/DSD512の再生が可能かどうかの確認がメインだ.
DIYINHKのES9038PRO DAC基板の表面?側にはコネクタやスルーホール部品を実装した
基板の裏面側はDACチップなどの表面実装部品だけにして基板の厚みを抑えた
アナログ系: OPアンプ用 +/- 12V & DAC用 +3.3V(左右それぞれ1系統)
デジタル系: 3.3V & 内蔵水晶発振器(NDK NZ2520SD 80MHz)(各1系統)
BBB+ Botic7 で音出しテスト中
放射温度計を使って動作中のDACチップの温度を測定してみた(表面温度;約40度)
DACチップの反対側の基板表面温度の方が高かった(約45度)
ES9038PROチップは電力を大食らいするようなので、チップ自体の発熱も心配なので実際に音出ししている時のDACチップの温度も測定してみた.数十分程度の音出しテストだったが、DACチップの表側表面で約40度程度だったのでDIYINHKの基板に関してはあまり問題にならないようだ.DACチップ表面よりも基板の裏側の部分の温度の方が高かったので、DACチップの裏面の金属製放熱プレートから出た熱が上手く4層基板に伝わって放熱されているのではないかと思われる.
さて、肝心の音質についての感想だが、半田付けホヤホヤの状態のエージングゼロ状態なので、とてもギラギラしたどぎつい感じといった印象とでも言っておくかな.AK4497EQの最初の音出しの時のような印象に残るような事は全く無く、正直まだ未知数で良く判らないと言ったとこだろうか.暫くエージングやチューニングを行って好みの音に持っていけるかどうか挑戦してみようと思う.
今回のテストではPCM768KHz、DSD512共にノイズに埋もれること無くきちんと再生できた.また、ESS社のES9018K2M DACチップの時と同じように、DACチップ内に組み込まれているPCM/DSD自動切り替え機能により、I2CなどでDAC制御を行う事無くPCM/DSDの自動切り替えが行われる事についても確認できた.
これまではデジタルオーディオ関連の話題は主にでDACやmpdなどの再生側デバイスを中心に話を進めてきたが、時間ができたら、ネットワーク廻りの話題について触れてみようと思う.家庭内でVLANを設定したり複数のネットワークセグメントに分けてマルチルーティング環境を構築している人はその筋の人(ネットワークエンジニア)を除けば殆ど居ないと思うが、デジタルオーディオの世界ではオーディオ専用のネットワークを構築する事は音質の向上に効果的なので、折に触れてVLANの組み方や、ルータの作り方などを紹介しようと思う.
そのうちVLANやLinuxルータを用いたオーディオ専用のLAN設計やAPU2C4などを採り上げる予定