10
07
2007
ZFS の状況
ZFS関連の話題
Appleが次期OSである OSX 10.5(Leopard) に Sun Micro Systems が開発した新しいファイルシステムZFS を採用するというアナウンスが6月のWWDCでもありました.Leopardのリリースが間近に迫っていますので、ZFS関連の話題を拾ってみました.
ZDNetのRobin Harrisさんの記事 “Apple’s new kick-butt file system pushes on” http://blogs.zdnet.com/storage/?p=202 でも紹介されていますが、先のデベロッパ向けのLeopard Seed (9A559)でも、まだZFSファイルシステムは完全な状態では組み込まれていません.Mac OS X のドライバ等が納められているカーネルエクステンションフォルダ(/System/Library/Exensions)の中には “zfs.readonly.kext”という読み込み専用のZFSドライバモジュールがあるだけです.残念ながらLeopard出荷時にはZFSはNTFSのようにRead Onlyのファイルシステムとしてしか使えないようです.
ZFSには今までのファイルシステムにはない魅力的な機能が一杯です.Apple からは xsan という ファイバチャネルベースのストレージシステムがリリースされていますが、とても一般ユーザが手を出せるような代物ではありません.ZFSのようなファイルシステムがクライアントOSベースでサポートされるようになると、ファイルシステムが壊れて大事なデータを飛ばしてしまう確率は減りそうですね.
”ハードディスクのクラッシュを言い訳にしてきた人たちにとっては迷惑なことかもしれませんが...”
Leopardのリリース版でZFSが完全な形でサポートされないのは残念ですが、なるべく早くZFSが使えるようになって欲しいですね.デベロッパシードでは読み書きできるZFSが配布されているので、暫くはそれでZFSをテストしてみようと思います.現状ではコマンドラインからしかZFS関係のファイルシステムの操作はできませんが、コマンドラインはSoralis 10 でのコマンド体型がそのまま使えます.ZFSはオープンソースで公開されており、御本家のSoralis 10を始めとして、 FreeBSDや一部のLinuxでもZFSの移植が進んでいるようです.
ZFSに関する資料はあまり出まわっていませんが、興味のある人は“open solaris”のZFSに関するサイトを除いて見て下さい.英語の資料しかありませんが、ZFSに関する情報が入手できます.