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2020
マルチチャネルデジタル音源を入手
高品質マルチチャネルPCM音源 “POLARITY” を e-onkyo music から入手
“POLARITY – an acoustic jazz project : Hoff Ensemble” (2L-145-SABD)
大分以前に、2Lレーベルからサンプル配信されているマルチチャネルPCM音源の話をしたが、今回、マルチチャネルオーディオ再生環境整備に着手したので、先ずは、サンプル音源として入手していたお気に入りの “POLARITY – an acoustic jazz project : Hoff Ensemble” (2L-145-SABD) を正式にダウンロード購入してみた.
ご本家、2Lのサイト経由でも入手可能だが、ノルウェイのダウンロードサイトからでは、遅すぎて使い物にならない可能性が高いので、今回は日本でハイレゾ配信を行っている e-onkyo music : POLARITY – an acoustic jazz project から購入することにする.
5.1ch flac 192kHz/24bit を選択
今回は、何種類ものフォーマットの中から、マルチチャネルの音源 “5.1ch flac 192kHz/24bit ¥3,666″ を選んだ.できれば通常の 2ch Stereo も一緒に購入したい所だが、同じアルバムを購入するのも馬鹿馬鹿しいので、5.1ch音源から自分でミックスダウンして2ch Stereo音源を書き出すことにする.
勿論、プロがスタジオでミクスダウンしたクオリティーには及ばないが、マルチチャネルの音源を自分でミクシングして、好みのバランスで音を作り上げるのも面白いだろう.
“POLARITY – an acoustic jazz project” は2017年9月にノルウェイの Sofienberg Church で一発撮りでマルチチャネル録音されている.録音の模様は、パッケージメディアのライナーノーツに記されており、ホームページからこのライナーノーツをPDFでダウンロード可能だ.
ライナーノーツの録音の様子を撮影した写真から、協会のホール中央に設置した数本(8本以上有る?)のマイクを取り囲むようにピアノ、ドラム、ベースが配置されている.収録曲の中には教会に備え付けのパイプオルガンが使われているものも含まれている.
最新のハイレゾ録音機材を駆使して、教会という独特の音響空間を最大限活用した録音は秀逸で、音響チェック用として持っていて損はない音源に仕上がっている.勿論、演奏も曲も素晴らしく、メロディアスで親しみやすい曲が多いので、JAZZ好きでなくてもこのアルバムが気に入るだろう.
ちなみに、ピアニストのJan Gunnar Hoffさんが、同じ教会で2014年にソロピアノ演奏として収録した、”Stille lys (Quiet Light)” というアルバムも発売されている.
e-onkyo music で販売されている2Lレーベルのハイレゾ音源の2Lレーベル Hi-Res音源リストを眺めてみるのも面白いだろう.
5.1ch ⇒ 2ch STEREO へミクスダウンする
マルチチャネルの音源を編集して2ch Stereo信号を作り出す一番簡単な方法は、Front L, Front R の2ch分をそのまま L,R 信号として抽出すれば良いのだが、5.1chで最良のバランスとなるよう作られている音源なので、正直なところ 2ch ステレオとしてはバランスが悪すぎるので、お勧めはできない.
やはり、5.1chの音源からなるべく自然な2ch Stereo を作るには、各チャネルの音量と左右の振り分けのバランスを調整する必要がある.この手のサウンドトラック編集ソフトはMacでもWindowsでもそれなりに出回っているので、使いやすい物を選べば良いだろう.
今回は、以前よりNCHソフトウェアのWavePad という音声・音楽編集ソフトを使っていたので、その姉妹編ソフトウェアの MixPad というマルチトラック編集ソフトを使った.
5.1ch 192kHz/24bit(FLAC)データを6chのセパレートトラックとして抽出して2ch合成する
全部で6ch分あるトラック(FL, FR, C, Bass, SL, SR)のうち、FL,FRを100%の音量でそのままLとRへ、Cをそのまま L,Rに等分するが、音量を調整してバランスを整える.FL,FRは音量を調整してLとRへ混合する.FL,FRの調整である程度残響感を調整できるので、自分の好みでこれらのバランスを調整すれば良いだろう.