これまでRaspberry Pi 2とVolumioの組み合わせでネットワークオーディオプレイヤーを実現する方法について簡単に説明してきたが、組み合わせるDACモジュールはTIのPCM5102やESS Technology のES9023などの比較的安価で簡易的なDACチップの組み合わせだけだったので、本格的なオーディオ用途としては少し物足りないという感じがするので、今回はもう少し上位のDACシステムと組み合わせる場合の問題点等について紹介しようと思う.
長年我が家のメインCDプレーヤーとして活躍してくれたPHILIPSのLHH-300Rだったが、CDドライブのトレイの開閉が出来なくなるというCDプレイヤーとして致命的な故障を抱えてしまい我が家のデジタルオーディオの主役の座から外れてしまっていた.引退させるには惜しいマシンなので、昔の様にCDプレーヤーとして活躍させてあげたいとと思い、何とかして修理することにした.
先の記事ではデジットのデジタルオーディオキットのモジュールを使用して自作ディジタルオーディオに挑んでいる事を簡単に紹介したが、少し時間ができたのでシステム全体をコントロールする制御系のボード試作に取り掛かることにした.
DA-300USBの更なる改造は一先ず置いておくことにして、今回はデジタルオーディオ系の回路や組み合わせのお勉強を兼ねて、共立電子がデジットシリーズとして販売している、『デジット 自作オーディオ実験シリーズ』の基盤を組み合わせて、実験用DAC1号機を組んでみた
DA-300USBを自分でカスタマイズするために内部構造を調べてみたが、デジタル処理系基板からDAC部のメイン基板に渡されるオーディオデータ信号の受け渡し方法般的なI2Sデータ信号の形式ではないようなので、デジタル信号系の扱いを少しだけ探ってみた.
先の記事で、DA-300USBの内部でDC/DCコンバータを用いているため、外部のACアダプタを電源トランス方式の電源アダプタに交換してもあまり効果がなかったが、DA-300USBの内部構造が把握できたので内部の電源供給方式をデジタル系とアナログ系に分け、それぞれ別系統の電源を個別に供給することで少しでも音質を改善しよう試みた.
DENON DA-300USBを暫く使ってみると、やはり色々と不満が出てくる.安物のスイッチングACアダプタ方式の電源供給などは論外として、ケースのデザインを優先させてしまったせいか、システム全体の電源供給方式に問題があるようだ.
今回はDA-300USBの内部を開けて、電源周りや全体の回路構成や使用しているICチップなどの情報を簡単に紹介しておく.
以前の記事で、Raspberry Pi と組み合わせて使う、DIYINHK製のI2S接続タイプのDACモジュールを2種類ほど簡単に紹介したが、今回その上位版にあたるDACモジュールを追加購入してみた.
今回テスト用のDIYINHKのDACモジュールを2種類購入してみたが、この2枚のDACモジュールのサイズは50mm x 50mm で、ピンの配置も全く同じなので、DIYINHKのDACモジュールを載せる専用のRaspberry Pi 2 用のドータカードを作成してみた.
DACチップを買ってきて自分で表面実装部品を半田付けするのはしんどいので、半完成品であるSunhayato MM-5102 DACモジュールをRaspberry Pi 2 につないでみた.