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2013
Fusion Driveをターゲットディスクモードで使う
Fusion Driveをターゲットディスクモードで他のマシンにマウントしてみた
これまで iMac 27inch(Late 2012) 3TB のFusion Drive について色々と探ってきたが、今回このマルチパーティション化した3TB のFusion Driveを他のマシンからターゲットディスクモードでマウントするとどのように見えるのか試してみた.
先ず最初にMac OS X のターゲットディスクモードについて簡単に触れておく.長年のMacユーザであれば今更説明するまでもないだろうが、Macの内蔵ハードディスクドライブを外部のコンピュータから外付けのリムーバブルなハードディスクとしてマウント可能にする技術である.Thunderboltインタフェースが出るまではFirewire(IEE1394)がこのターゲットディスクモードに対応した唯一のインタフェースだったが、Thunderboltインタフェースにも同様な機能が備わっている.
Mac OS X をターゲットディスクモードにするには起動時(電源ON時)に “T” のキーを押したままの状態にすることでターゲットディスクモードに切り替えることができる.
あまり知られていないかもしれないが、Thuderboltインタフェース同士、或いはThuderbolt/Firewire変換アダプタ経由で2台のMacを繋ぐことで、最近のThuderboltインタフェースMacでもターゲットディスクモードが使えるのである.
先日購入したiMac 27inch(Late 2012)とMacBook Air(Mid 2012) をThuderboltケーブルで直接接続し、iMac側をターゲットディスクモードで立ち上げてみた.
iMacのマルチパーティション化したFusion Driveを外部のMacBook Air(OS X 10.8.2)にマウントしてみた
この画像からは分かり難いかもしれないが、OS X 10.8.2からはFusion Drive化した”Home”ボリュームがきちんとFusion Drive(論理パーティション)として見えているのがわかるだろう.マウントする相手がMac OS X 10.8.2以降であればきちんとFusion Driveを扱うことができるようだ.Thunderboltのターゲットディスクモードのドライブをマウント(実際は勝手にオートマウントされる)すると、例の “/usr/libexec/corestoraged” がOSのバックグラウンドデーモンプロセスとして自動的に起動されるようだ.
一方、Mac OS X 10.8.2より前のOSからはFusion Driveがどのように見えているのかについても検証してみた.試したマシンは初代Intel MacBook 13inch ホワイトモデルで、OS X のバージョンは10.6.8(Snow Leopard) である.勿論このマシンにはThunderboltインタフェースなど搭載されている筈もなく、Firewire(400Mbps)のインタフェースが1つ付いているだけである.iMac 27inch(Late 2012)ではFirewireは廃止されてしまったので、Apple純正のThuderbolt/Firewire変換アダプタを介して接続した.
今回実験して初めて判ったのだが、Apple純正のThuderbolt/Firewire変換アダプタは接続元(Thunderbolt側)のマシンをターゲットディスクモードとして使えるのである.つまりApple純正のThuderbolt/Firewire変換アダプタは本体内蔵のFirewireインタフェースと同じようなイメージで使うことができるのである.これに関しては嬉しい誤算だった.
Thuderbolt/Firewire変換アダプタを繋いだ状態でターゲットディスクモードに切り替えるとFirewireのアイコンが現れる
Thuderbolt/Firewire変換アダプタ接続で外部のMacBook (OS X 10.6.8)にマウントしてみた
Fusion Driveに対応していないOS X 10.6.8では 論理ボリューム”Home” は見えていない
やはりFusion Drive化される以前のOSからは、Fusion Driveをきちんと認識することは出来ず、単にSSDとHDDの2つのドライブと正体不明の物理パーティション(アクセス不能)が2つ見えているだけだった.