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2025
さよならATOK
ATOKさん長い間ありがとう
昨日、サブスクリプションサービスであるATOK Passport の強制的な上位アップグレード変更通知が届いたが、あまりにも唐突な大幅値上げ(既存プランの廃止)の通知で、来年の2月から2倍の料金となるプレミアムプランに強制的に切り替えるという内容だった.
かなり高飛車な通知メールに腹が立ったので、ATOK Passport を解約することにした.
私がATOKを使うようになったのは、1980年代の半ば頃にNECのPC98シリーズで5.25inchフロッピー版の一太郎を使っていた記憶があるが、そのときの一太郎の日本語入力フロントエンドがATOKだった事に始まる.それからかれこれ40年近くPCやMacの日本語入力フロントエンドとして使い続けてきたことになる.
PC用やMac用の日本語入力フロントエンドとして長い実績と多くの利用者を持っていたATOKであるが、WindowsIMEやMac OS X の標準入力変換などのOSの組み込み変換機能がそれなりに進化して、日本語の文書をあまり書く必要の無い一般的なユーザにとっては、これらのOSの組み込み変換機能で十分事足りるようになってしまった.
ATOKの様な日本語入力に特化した物書きさんたちのための専用入力変換ソフトウェアは一般のユーザには殆ど必要がなくなってしまったというのが実情だろう.
ATOKは自分の存在価値を高めようと必死で、AIを取り入れた予測変換機能や校正支援などの付加機能やクラウド連携機能などを採り入れて、それなりに漢字変換の精度向上が図られてきたが、ユーザにサブスクリプション契約を留めさせておくためだけに、毎年定期的に殆ど意味の無いバージョンアップを行うという悪循環に陥っている.
Adobe CCやMicrosoft365の様なサブスクリプション形態を採るアプリケーションソフトは殆ど意味の無いバージョンアップをエンドユーザに強いている.アプリケーションソフトウェアだけならまだしも、Windows OSやMacOSといったOS自体もセキュリティー対策という錦の御旗を掲げて、不必要な定期バージョンアップを行って、エンドユーザに多大な被害を与えてしまっている.OSのメジャーバージョンアップなんて3年に一度程度で十分だ.