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2012
電子国土V4の背景地図のずれ
電子国土V4の背景地図と他のWEBマップとの併用は結構難しいかも?
電子国土V4ではGoogle Mapsなどとほぼ同じ仕様のラスターイメージベースの正方背景地図が使われているが、OpenLayers等のフレームワークを用いてGoogle Mapsなどの他のWEBマップシステムと併用しようとすると、位置精度の問題などがあり結構難儀しそうだ.
OpenLayersで電子国土V4の背景地図を表示するサンプルを作ってみたが、地図の中心がずれてしまっている.電子国土V4の背景地図の各タイルはきちんと精度良く作られているようなので、単にOpenLayersでの実装の仕方に問題があるのだと思うが、各背景地図のアライメントには注意する必要がありそうだ.
同じ場所で地図の縮尺を変える(ズームする)と、地図の中心位置が大幅にずれてしまう現象が見られる.Google MapsやBing Maps等でも地図の種類やズームレベルを変えると多少ずれる現象は見られるが、これほど大きなずれが生じることはない.
縮尺1/4500 (ズームレベル:17)
縮尺1/9000(ズームレベル:16)
縮尺1/18000 (ズームレベル:15)
縮尺1/36000 (ズームレベル:14)
この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから提供されたものである
上記の4つの画像は富士山の頂上にある剣ヶ峰の二等三角点 [ 東経:138°43’38.515″ (138.72736528), 北緯:35°21’38.261″ (35.36062806) 標高:3775.63m ] を中心に設定してズームレベル(14〜17)を変えた場合のものである.
【注】上記のサンプル画像は下記のプログラムを実行した場合に生じたものであって、国土地理院のサンプルプログラムではこのようなずれは生じないようだ.ずれの原因はハッキリしないが、OpenLayersによる実装方法に問題があるのかもしれない.各背景地図のタイリング精度の問題や微妙な解像度の設定の違いなどが影響しているのかもしれない.
【追記】『OpenLayers Tips: オーバレイ表示』 で紹介したサンプルプログラムではGoogle Mapsと電子国土V4のオルソ画像が上手く重なり合っているようなので、やはりこのプログラムのOpenLayersによる実装方法に問題があるのだろう.
CJ4 Map Test
Map Center: