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2012
電子国土V4の背景マップ
電子国土V4試験システムが公開されました
国土地理院の電子国土V4試験システムが正式に公開され、各種背景地図データにアクセスできるようになりました.まだ、背景地図のデータタイルに直接アクセスするURLについては公表されていませんが、OpenLayersを用いた簡単なサンプルコードが幾つか紹介されていますので、試してみると良いでしょう.
今回公開された背景地図データで目を引くのが小縮尺系の背景地図で、とてもカラフルで見栄えの良い物になっています.ズームレベルに関しては Google Maps と同じ縮尺で表示されますが、電子国土V4の背景地図では日本の周辺領域のみなので、最小のズームレベルは 5 になっています.ズームレベル 5 〜 8の範囲ではカラフルになった『小縮尺図(500万分1日本とその周辺) ”JAIS”』と『段彩陰影図 ”RELIEF”』を選択可能です.
電子国土Webシステム(固定ピクセル版)(Ver.4)試験公開時の背景地図データ
ちなみに、背景地図のタイル画像のURLについては現時点では公表されていませんが、 “http://cyberjapandata.gsi.go.jp/sqras/all/JAIS/latest/7/00/00/00/00/10/15/00001130000050.png” のような階層構造になるようです.残念ながら電子国土V4の背景マップには、旧1/25,000地形図は含まれていないようです.
【追記】背景地図のタイル画像のURLについての情報:「利用可能な背景地図等データの種類及び技術情報(固定ピクセル版)」(PDF)
評判の良くなかった電子国土基本図(地図情報)ですが、国土地理院としては今後見直しをして改良を加えて行く方針のようですので地図内容が良くなる事を期待したいところです.http://www.gsi.go.jp/common/000075390.pdf
電子国土V4システムの概要については、『電子国土Webシステム(固定ピクセル版)(Ver.4)について』に目を通しておくと良いでしょう.
これまでの電子国土WEBシステムのプログラミングはHTMLとJavascriptの入門レベルの知識があれば比較的簡単に利用する事ができましたが、電子国土V4システムでは OpenLayers やJavascriptを自由に使いこなせないと難しいでしょう.”OpenLayers” について書かれたドキュメントも少なく、初心者にはかなり敷居が高そうです.
自分でJavascriptプログラミングをするのは結構大変ですが、背景地図のタイルの仕様が一般的な “SPhere Mercator” になったので、大部分のGISアプリケーションソフトで簡単に電子国土V4の背景地図を読み込むことができるでしょう.
ズームレベル: 7
ズームレベル: 5
HTMLサンプル
CJ4 Map Test