前回に引き続き、IIJの仮想アプライアンス型ルータソフトウェア SEIL/x86 のインストールについて紹介することにする.今回さくらインターネットのVPS上でSEIL/x86を動かす目的は、自前の IPv6/IPv4 ゲートウェイを構築したかったからだ.
IIJと言えば日本のインターネット業界の黎明期から関わって来た老舗で、IT業界に多少なりとも関わっていれば知らない人は居ないと言うくらい実績や技術力のあるISP(インターネットサービスプロバイダ)だ.IIJのISP事業は有名だが実はSEILシリーズというハードウェアアプライアンスタイプのルータ製品を販売していることはあまり知られていない.
今回はこのSEIL/X86を小型PCサーバ(PC Engines APU2C4)とさくらインターネットのVPS上で動かす方法について紹介する.
ASA5510は現行のASA5500-Xシリーズより一世代前の機種だが、エンタープライズの世界では、Juniperのファイアウォールと双対を成すほどポピュラーな機種だ.私も前の職場で使用していたので、それなりに使い勝手も良く慣れ親しんでいるので、今回自宅用に導入することにした.
先日、とは言っても既に5ヶ月も前の事になるが、自宅のインターネット回線をCATV回線(グローバルIP 1個 DHCP付与)から建物に既設のLANインターネット回線(WAKWAK BB-East)に切り替えた.これに伴い夜間の混雑時間帯の通信品質の劣化が酷く、とても実用に耐えられる物ではなくなってしまった.
そこで今回、自宅のインターネット回線をIPv6(IPoE)対応にしてFLETS 網の網終端装置の糞詰まりを避けて、まともなインターネットアクセスができるかどうかテストしてみることにした.
先日、DIYINHKからES9018S用のリファレンス基板(基板のみの頒布)がリニューアルされてES9028PRO/ES9038PROにも対応可能となった.まだ手元に未使用のES9038PROチップが余っているので、この基板を2枚程購入してみた.