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2020
最近のインターネットトラフィック状況
PINGレスポンスを観察してみる
自粛要請という政権が責任を国民に押しつけるような姑息な手段で国民に自粛を強要することが続いているが、多くの人達が外出を自粛して他人との接触を減らした甲斐があって、最近になってようやくCOVIT-19ビールスの蔓延が収まりつつあるようだ.
無策無能な政府であっても、辛抱強く従順な国民性を逆手にとって国民を手玉にとることは昔から長けている.鼻先のニンジンに踊らされている場合ではない.
在宅勤務や自宅軟禁の暇つぶしのためか、インターネットのトラフィックがかなり増加しており、インターネットのレスポンスが明らかに遅くなっているようだ.非常事態宣言が出される前は夜の10時頃から深夜までがトラフィックが集中する時間帯だったが、最近は明らかに平日の昼間の時間帯にトラフィックの集中が見られる.
以前、smokepingというネットワークのレスポンスタイムを視覚化するツールを紹介したが、このツールを使って、我が家からこのWebサイト(y2tech.net)の仮想サーバ(ConoHa VPS)までのPINGレスポンスの様子を示す.
IPoE方式はインターネットマルチフィード社のTransixサービス、PPPoE方式は Interlink社の Zoot Next 固定Global IPx8 サービスでの値だ.
PPPoE方式でのPINGレスポンス [ IPv4 ]
PPPoE方式でのPINGレスポンス [ IPv6 ]
平日の昼間は私もリモートワークでWEB会議などを行っているので、それによるPINGレスポンスの低下の影響もあるかもしれないが、明らかに平日の昼間の方がPINGレスポンスが低下している.
FLET’SサービスでのPPPoE方式によるインターネット接続がFLET’S網内の回線終端装置のボトルネックで速度が極端に低下する現象については、2〜3年前の記事で取り上げているが、メジャーなインターネットサービスプロバイダ(I.S.P.)でのIPoE方式の普及や、I.S.P.側の努力によりPPPoE方式でもボトルネックが大分緩和されてきてはいたのだが、やはり今回の昼間時間帯の利用者急増には追いつけなかったようだ.
PPPoEでのレスポンス低下とは裏腹に、IPoE方式ではIPv4(DSLite方式)、IPv6(Native)ともに時間帯によらず安定したPINGレスポンスを示しているのが印象的だ.やはりIPoE方式の方が断然早いようだ.
IPoE方式でのPINGレスポンス [ IPv4 : DSLite方式 ]
IPoE方式でのPINGレスポンス [ IPv6 : Native方式 ]
上記のトラフィックレスポンスのグラフは、インターネットの末端側でのトラフィックについての物だが、インターネットマルチフィード社のJPNAP IXサービスにおけるトラフィック量のグラフがホームページ上で公開されている.IXサービスは複数のI.S.P.を結ぶHUB空港的なサービスなのでインターネット全体のトラフィック傾向を知るには最適な場所だろう.
JPNAPトラフィック: https://www.jpnap.net/