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2016
Hummingboard Edgeを入手
CuBox-i の兄貴分のHummingboard Edge
アルミ削り出しの専用ケースに入った HummingBoard2 Edge
以前、イスラエルのSolidRun社のCuBox-iを紹介したが、今回はCuBox-iと同じプロセッサファミリ(NXP-Freescale iMX6 Family)を搭載したHummingboard Edgeという組み込み用の小型ボードを購入してみた.CuBox-iはサイズ小さくする事を優先したので、GPIOなどの端子は全く備わっていなかったが、今回のHummingboard EdgeはRaspberry Pi と同じように、GPIO端子が備わっており、LVDSコネクタやM.2コネクタ、MiniPCIeコネクタなどがマザーボード上に付いている.
CuBox-i、Hummingboardシリーズのどちらも、マザーボードとCPUドータカードモジュールの組み合わせになっており、ユーザが要求される性能に応じてCPUコア数や搭載メモリ量を選べるようになっている.マザーボードの大きさはRaspberry Pi 2/3 Bタイプを一回り大きくした程度で、CPUドータカードモジュールはCuBox-i、Hummingboardで共通なので、CuBox用に用意された各種OSがHummingboard でもほぼそのまま利用可能だ.
Raspberry Pi に較べると値段は数倍に跳ね上がるが、作りはしっかりしており組み込み用小型コンピュータボードとしては申し分ない.Raspberry Piを信頼性の求められる用途で使うのは憚られるが、Hummingboardは頑丈そうだ.
Hummingboardを本格的なミュージックサーバとして使いたいところだが、Raspberry Piに較べると、利用者数もコミュニティーなどから得られる情報も少ないのでかなり苦労しそうだ.今回は製造元のSolidRun社がCPUドータカードモジュールのリビジョン変更と丁度ぶつかってしまったので、オーダーしてから手元に届くまで6週間以上も掛かってしまったが、通常なら1〜2週間程で届くだろう.
HummingBoard Edge, CuBox-i Pro とRaspberry Pi 2 B+ とで lightMPD を走らせ、USB経由でDACをつなぎ色々とテストしてみたが、明らかに性能的にはHummingBoard Edge, CuBox-i Proの方が優れているようで、PCM 352.8KHz, DSD256(11.2MhZ) でも安定して再生してくれた.Raspberry Pi 2 B+ では 同じDDI, DACの組み合わせでPCM 352.8KHz, DSD128(5.6MHz) を再生した場合でもでもプチプチノイズが入ってしまっていたので、巷で言われているようにRaspberry PiはEthernetとUSBの同時使用は苦手なようだ.
電源コネクタ(センター + 2.1mmφ +7V 〜 +36V : +5Vでも一応動作するけど不安定)、
USB2 X 2、Ethernet(1000Base-T)、HDMI、SD Card
IR受光センサー、オーディオ(ヘッドホン、マイク)USB2 X 2
今回はアルミ削り出しの専用ケースも一緒に購入した
何故かWi-Fi用のアンテナが金属ケースの内側に貼り付けてある...???
マザーボードとCPUドータカードで構成されている
裏面はリアルタイムクロック保持用コイン電池、Mini PCIeコネクタ、SIMカードコネクタ
M.2 SSD(2242タイプ)のコネクタが用意されている
Ignition Installerを使って簡単に各種OSをインストールできる
こちらは同じCPUドータカードを搭載したCuBox-i
CPUドータカードはコネクタで抜き差し可能