12
07
2016
BeagleBone + Botic で簡単DSD Native 再生(その2)
Botic環境を最新版へアップデート
前回の記事『BeagleBone + Botic で簡単DSD Native 再生(その1)』の続きで、先ずは Botic Distribution を V4 系列から最新のV7系にアップデートしておくことにする.最新版にアップデートすることが必ずしも良い結果となるかどうかは微妙なところだが、とりあえず最新版を試してみたいという場合の参考にして欲しい.
【ステップ 8】Botic Distribution を最新版を探す
Boticの公式ページ? “http://bbb.ieero.com” には、開発中の最新版に関する情報は一切載っていないようなので、http://www.diyaudio.com/forums/ の一連のやり取りからそれらしき情報をピックアップするしか今のところ情報はなさそうだ.
“http://bbb.ieero.com” の下に幾つかリンクが貼られていない?(多分)サブディレクトリがあり、適当に類推して探して行くと
http://bbb.ieero.com/botic1/
http://bbb.ieero.com/botic2/
http://bbb.ieero.com/botic2/
http://bbb.ieero.com/botic3/
http://bbb.ieero.com/botic4/
http://bbb.ieero.com/botic5/
http://bbb.ieero.com/botic7-rc1/
が見つかったが、どうやらお目当てのBotic V7のイメージは無いようだ.仕方が無いので、http://www.diyaudio.com/forums/ の一連のやり取りを適当に追っていたら、”http://www.diyaudio.com/forums/twisted-pear/258254-support-botic-linux-driver-171.html” に
なる書き込みがあった.どうやら別な場所 http://repo.ieero.com/ に開発中のリポジトリが置かれているようだ.http://repo.ieero.com/botic/pool/main/l/linux-upstream 配下を覗いてみると、

この “/botic/pool/main/l/linux-upstream” 配下に最新版のパッケージが置かれている模様
現時点(2016 12/07)では、”linux-image-4.8.11-botic7-rc2_1_armhf.deb” が最新のパッケージのようだ.とりあえずこのパッケージをダウンロードして、 dpkg コマンドでアップデートしてみる.
【追記】”http://bbb.ieero.com” のページの説明に書かれている、 ”Others” に
“source patches are available in the /sources directory”
という記述があり、その中を覗いていたら、わざわざ自分で探さなくても、Boticのリポジトリに関する情報が書かれていた.(記述では “/sources” となっているが、”/source” ディレクトリが正しいディレクトリ名)
“/source/boticize/01-addrepos.sh” というファイルの中身を覗くと、apt-get や dpkg コマンドでのアップデートに関する情報が得られる.とりあえずこのスクリプトを実行して、Botic V4を最新状態にアップデートしておく.
“/source/boticize/01-addrepos.sh”の中身
【追記 Dec,22nd 2016】Boticのホームページの内容が更新されたようです
最近Boticのホームページにアクセスしてみたら、内容が更新されており、ページの一番最後にBoticのリポジトリとGitHubへに置かれたソースコードへのリンクが追加されていた.最初から公開していてくれたらこんな面倒な記事を書かなくても良かったのにね...正確な情報が公開されるようになったので、まあ良しとしましょう.
よく見ると、”Mute”信号 に関する記述が追加されており、Botic 7で新たに “Mute” 信号がサポートされたようだ.
【ステップ 9】Botic Distribution を最新版にアップデート
続いて、 dpkg コマンドで Botic V7(RC2) にアップデートする.
Botic V7(rc3)へアップデート後のカーネル廻りの設定状況を確認しておくと、Botic V4とBotic V7の両方のカーネルイメージや設定が存在していることが確認できる.V7で上手く行かない場合はV4への切戻しができるだろう.