Windows XPのインストール Ubuntu Linux のインストールが終わったので、今度はWindowsとMac OS X のインストールを行います.この順番はどちらを先にやっても構いません.Mac OS X は新規にインストールしても構いませんし、既存のシステムのリストアでも構いません.Windows XP のインストール手順については以前の記事『MacでWin – BootCamp (その4)』で紹介してあるのでここでは詳しく説明しませんが、予め作成してあるWindows用のパーティション(FAT32)にインストールして下さい.FAT32ではなくNTFSにしたければWindowsのインストーラーでNTFSにフォーマットし直して下さい.インストールの途中で『既に他のOSがアクティブパーティションにインストールされている...』という旨のメッセージが現れますが、無視してそのまま続けて下さい. [galleria gid=”xp”] rEFIt ブートローダーのインストール Windows XPと Mac OS X のインストールが無事終了したら最後のステップである、 rEFIt ブートローダーのインストールを行います. rEFIt ブートローダーをインストールするにはMac OS X が必要です. rEFIt ブートローダーの仕組みをまだ調べてはいませんが、 Intel Mac ファームウェアのApple 製のブートローダーを置き換えるのではなく、Mac OS X のパーティション内にカスタマイズした専用のブートローダーを置いて、標準的なMac OS X のブートシーケンスの途中でこの専用のブートローダーに制御を渡しているものと思われます.ファームウェアの専用のブートローダーを書き換えてしまうわけではないので安心してインストールできます.試しに電源”ON”時に”Option” キーを押し続けて見て下さい.今まで通りファームウェアの専用のブートローダーが呼び出されて、起動可能なOSのボリュームアイコンが現れるはずです.Mac OS X のボリュームの部分が “rEFIt” に置き換わっていますね.尚、LinuxのボリュームはAppleの標準ブートローダーでは認識されないので画面には現れません.そのうちファームウェアアップデートで Linux ボリュームにも対応して貰いたいものです.ついでに EFIのバージョンも 1.1 […]
インストールの手順について Mac OS X, Windows XP/Vista, Linux を1つのシステム上にインストールするには、どのような順番でインストールするかが重要になります.Mac OS X の場合は置かれるパーティション位置やMac OS X の数は自由に設定できますが、WindowsやLinuxのようなレガシーOSは複数のOSと組み合わせて使う場合にはかなりシビアな制限があります. Mac OS X は融通が利くのでとりあえず後回しにして、Windows とLinux の共存方法について検討することにします.まず、WindowsとLinux の起動プロセスを簡単に掌握しておきましょう.Windowsについては『MacでWin – BootCamp (その2)』 を参照していただくとして、Linux の場合を検討してみます. 多くのi386用Linux ディストリビューションでは、そのブートローダーとして LILOかGRUB を用いています.Linux を単独で動かすのであればこれらのブートローダーのインストール先として通常マスターブートレコード(MBR)を指定します.MBR自体は1セクタ(512バイト)しか領域がないので大きなブートローダプログラムを置くことはできませんので、ブートローダーを first stage と second stage の2つに分けているようです. MBRにはWindowsもブートローダーを置くようになっています.従ってWindows とLinux をインストールするとお互いがMBRの内容を更新してしまいますのでそのままでは両方のOSを起動することができなくなってしまいます.Linux のインストーラは Windows が先にインストールされている場合、きちんとWindowsも起動できるようにブートローダーを設定し、Windows/Linux を起動時に選択するメニューを表示するようになります.殆どの場合はWindowsが予めインストールされていて、後からLinux を追加してデュアルブートシステムを構築するので、この方法は理に適っていますね.では、逆の場合はどうでしょうか.Linux が先で、後からWindowsをインストールすると、Windowsのインストーラーは自分の知らないOSがシステム上に有るよと言って注意を促すのですが、この未知の Linux OS は無視されてしまいます.他のOSがWindows の場合はきちんと認識して起動メニューに加えてくれるのですが、憎きLinux は仲間に入れて貰えないようです. では、後からWindowsをインストールした場合にLinux は起動できないのかというと決してそうではなく、Windows側に小細工を施し、Linuxのブートローダーを Windowsから起動できるようにすることでWindowsとLinuxを併存させる事ができます.この辺のテクニックは結構難しいので、興味のある人は 『Windows Linux […]
Intel Macで OSX, Windows, Linux のトリプルブートを行うには Leopard で正式導入された ”Boot Camp Assistant” を使って Intel Mac 上で Mac OS X と Windows XP/Vista とのデュアルブートシステムを構築している方も多いのではないでしょうか.デュアルブートシステムを構築するのは比較的簡単なのですが、更にもう一つ OS をインストールしてトリプルブートシステムを構築するとなると、技術的な制約からかなり面倒な事になります. 今回紹介するのは、Mac OS X と Windows XP 、Ubuntu Linux 7.1 のトリプルブートシステムを構築する方法です.Mac OS X 自体 UNIX 系の OSなので、敢えて同じ UNIX 系のLinux を動かすという必要性があるかどうかはちょと疑問ですが、単に技術的な興味からトリプルブートシステムに挑戦してみました.実用的な見地ということでは VMWareやPallarels 等のVMを使ってゲストOSとして Linux を動かす方が良いでしょう. 尚、今回は今流行の Ubuntu Linux 7.1を使ってみましたが、他の Linux ディストリビューションでも同じ筈です.まだやっていませんがi386用のSolaris なども同じようにインストールできるのではないでしょうか. 事前準備 トリプルブートシステムを構築するには、事前にパーティション構成を綿密に設計しておく必要があります.以前の記事で紹介しましたが、 […]
Leopardのホームディレクトリ設定(追記:Web共有の設定) Leopard で個人のホームディレクトリの場所を変更する方法について、以前の記事(Leopardのホームディレクトリ設定、および[追記])で紹介しました.その際にWEB共有で個人のホームディレクトリのコンテンツにアクセスする場合の設定変更について記述するのを忘れていましたので、WEB共有の設定変更について追記しておきます. Mac OS X 10.5 LeopardのWEB共有は Apache 2 によって実装されていますが、Apache 2の設定ファイルは /etc/apache2 に置かれています.設定ファイルの詳細な中身は各種の文献や本を参照していただくとして、個人のホームディレクトリ上のWEBコンテンツを公開するための設定ファイルは次のようになっています. まず、/etc/apache2 ディレクトリのファイルリストを見てみましょう. sh-3.2# pwd /etc/apache2 sh-3.2# ls -laR total 136 drwxr-xr-x 9 root wheel 306 Dec 20 23:06 . drwxr-xr-x 88 root wheel 2992 Dec 20 10:58 .. drwxr-xr-x 13 root wheel 442 Sep 24 10:11 extra -rw-r–r– 1 root wheel […]
先の記事、
Mac OS X Tips #2 Leopardのホームディレクトリ設定 でLeopardにおけるホームディレクトリのロケーションを変更する方法を紹介しましたが、もっと簡単な方法でホームディレクトリのロケーションを変更することが可能であることがわかりました.
Leopardのバグフィクス第1弾が早速出そうですね.11/07付けで Leopard 10.5.1(Build 9B13)がデベロッパにシードされました.近いうちに “Software Update” を通じて一般にも配布されるでしょう.これでインストール時のトラブルが解消されると良いのですが.
Leopardでマシンスペックが低すぎてインストールできない方々の為に、インストール制限を回避する方法を公開します.
外付けハードディスクからOSをインストールする Leopardが発売されてから2週間近く経ちましたが、結構多くのトラブルが発生しているようですね.Leopardが正式に発売されるまでのデベロッパーシードの状況を見てきた人達にとっては、この結果はある程度予測がついていたのではないでしょうか.もっと時間を掛けて完成させてからリリースするべきですね.少なくとも最終的なリリースバージョン(Golden Master)で最後の動作確認がとれ、OSがリリースされるまでに最終的な手直しができるだけの時間的な余裕がないと困りますね. (リリース版では”Front Row” のアイコンがいつの間にか赤い椅子に変わっていましたね.それ以前は”Apple Remote”のボタン部分の絵柄のアイコンだったのですが.雑誌の紹介記事では古いアイコンですね) さて本題の「外付けHDからOSをインストールする」という件ですが、Mac OS X をインストールするマシンが1台だけであれば購入したDVDパッケージから直接インストールすれば良いのですが、DVDからのインストールはDVDドライブ自体の読み込みスピードが遅いのでイライラしますね.OSとデベロッパツール関係をインストールするだけで1時間近く掛かってしまうのではないでしょうか. そこで今回は、DVDからインストールする代わりに起動可能な外付けのハードディスクにインストールシステムを作製して、インストール時間を節約する方法を紹介します. 用意する物: ・Mac OS X のインストールDVD ・外付けハードディスク (Intel Mac の場合は大容量のUSBメモリでもOKであるが、 最低でも8GBは必要になる) ・DVDが読み込み可能なMac ( なるべく最近の Mac OS X が使えるマシンの方が良い) Step 1. 外付けハードディスク(USBメモリ)をフォーマットする 既にデータ用に使用しているハードディスクを用いても良いが、下記の条件を満たしていること. 【条件】 Intel Mac の場合: 起動ディスクとして使えるのはGUID形式で初期化されている必要がある. Firewire(IEEE1394)、USBのどちらのインタフェースでも起動ドライブ として使用可能 Power Mac の場合: Apple パーティション形式で初期化されていること 必ずしもパーティションを区切る必要はないが、なるべく他の用途でも使えるように、 インストールシステム領域とそれ以外の領域に分けておいた方が良い. Step 2. DVDのシステムをまるごとハードディスクにコピー(リストア)する ソース側(コピー元)にDVDを、ターゲット側に外付けドライブの パーティションを指定する. Step 3. ハードディスクにDVDの内容がコピーされると起動可能ドライブとして 認識される. ”Startup Disk” […]
External アカウントの設定 モバイルアカウントの場合、ユーザのアカウントとホームディレクトリの格納先は対象となるコンピュータのスタートアップボリュームに限られてしまうため、そのコンピュータの持ち主以外の人がモバイルアカウントを設定するのは現実的ではありません. そこで今回のLeopardから新たに、ポータブルホームディレクトリを外付けのハードディスクに設定するだけで、様々なMac(OSX10.5 Leopardが必要)の下でモバイルアカウントと同じようにログインできる仕組みが加わりました.この方法では利用するコンピュータそのものには全く手が加えられないので、ユーザも気兼ねなく安心して外部のコンピュータを使うことができます. External アカウントの設定方法は基本的にモバイルアカウントの場合と同じです.ログインしたユーザがホームディレクトリの格納先としてシステム起動ボリューム以外を選ぶだけです.一般的には外付けハードディスクなどの外部記憶装置ということになりますが、内蔵ハードディスクの別パーティションでも構いません.もっとも内蔵ハードディスクの場合はコンピュータの持ち主以外は設定できないでしょうし、持ち運びも設定の変更もできないので現実的ではないでしょう. External アカウントの場合、ホームディレクトリは対象ボリュームの直下に “Users” というディレクトリが作成され、その中にユーザのホームディレクトリが作成されます.また、ユーザのアカウント情報は同じく対象ボリュームの直下に “private” ディレクトリが作成され、その中にアカウントの情報が格納されているようです.但しこの “private” ディレクトリはFinderからは見えないようになっていますので、”Terminal” 等で中身を確かめて下さい.現時点ではこの”private” ディレクトリの詳細は不明です. Leopardではログインダイアログが表示されている状態で、Externalアカウントが設定されている外付けハードディスクを接続すると、その外付けハードディスクに設定されているExternalアカウントの項目が自動的にダイアログ中に挿入されます.外付けハードディスクを取り出すとダイアログからExternalアカウントの項目が自動的に消えます.コンピュータ側で特別な設定をする必要はありませんので、どのコンピュータでもユーザが自分の環境で作業できることになりますね. セキュリティー面でやや不安がありますが、上手く使えばとても魅力的かつ有効な機能ですね.大学などでポータブルホームディレクトリの機能を上手く使いこなせるようになると、今まで膨大な費用を要していたコンピュータ設備への投資が抑えられそうですね. [mygallery display=”galleria” ]
ポータブルホームディレクトリを設定する この記事では実際にポータブルホームディレクトリを利用できるように設定する方法を実例を示しながら紹介します.ここでは前提としてMac OS X Server のマネージメントの経験があり、Workgroup Manager を使ってユーザアカウントの作成や更新作業が一通りできるものとして話を進めます. ポータブルホームディレクトリを使えるようにするには、まず通常のネットワークアカウントを作成します.例として”mobiler”というアカウントを作成します.ホームディレクトリの場所はネットワーク上の任意のサーバで構いませんが、ここでは “server2.home.yoko” というサーバがユーザのホームディレクトリを供給しているサーバです. 通常のネットワークアカウントの作成が済んだら、Workgroup Manager のPreferences pane に切り替え、その中からMobility を選択します.設定する箇所はたくさんありますが、とりあえず写真の通りに設定します. “Options”の指定でホームディレクトリをどこに置くか指定する箇所がありますので、”user chooses” を選び”any volume” を選択します.この指定をすることで、ユーザが最初のログイン時に自分の好きな場所にホームディレクトリを置くことが可能です. [mygallery gid=”group1″ display=”lightbox” bgs=”width:680px;” ] 前回の記事で、アカウントの種類として、モバイルアカウントとExternalアカウントがあると述べましたが、実はこのホームディレクトリの置き場所によってモバイルアカウントとして振る舞われるのか、Externalアカウントとして振る舞われるのかが決まります. コンピュータの起動ボリュームに作成した場合 → モバイルアカウント それ以外のボリュームに作成 → Externalアカウント ということになります.この両者の違いはアカウントの管理の方法とホームディレクトリの場所だけで、本質的な違いは無いようです. Workgroup Manager の設定を済ませ、クライアントコンピュータ上で”mobiler” アカウントでログインすると、まず最初にポータブルホームディレクトリをどこに置くか尋ねられます.ここではモバイルアカウントとして設定するので、起動ボリュームである “Leopard”を選択します.サーバ上に置かれているホームディレクトリが起動ボリュームの”Users”フォルダにコピーされ、ログイン完了です. ログオフ時には、変更されたデータがサーバに書き戻されます.ログインダイアログに “mobiler” が加わっていますね. クライアントコンピュータがネットワークにつながっていない場合は、オフラインでログイン可能で後でネットワークにつなげた時にサーバとの間で同期が取られます. [mygallery gid=”group2″ display=”lightbox” bgs=”width:680px;”] モバイルアカウントの設定は WorkGroup Manager で管理者が予め設定する以外にも、ユーザ自身でもサーバとの同期の方法や対象ディレクトリ(フォルダ)を設定可能です.System PreferencesのAccounts でこれらの設定を行うことができます.モバイルアカウントユーザのホームディレクトリはシステムの標準の場所である “/Users” […]