5
27
2022
冗談でしょ!!! OneDrive(for Business)さん
OneDriveでは “aux.c” というファイル名は使用できないようだ
“aux.c” “aux.h” というファイル名の使用が禁止されている!!!
クラウドサービスのOffice365(Microsoft 365)Business Edition を個人用として使っているが、サービスの一つに”OneDrive for Business” というオンラインストレージサービスがある.Office365のサブスクリプション契約で容量1TBのオンラインストレージが各個人に割り当てられるというものだ.
個人用のサービスとして同名の OneDrive という同じようなサービスもあるが、OneDrive for Businessは組織の管理者がOneDriveの利用ポリシーを管理可能な仕様となっていることが最大の違いのようだ.
今回は、仕事場のMacと自宅のMac間でLinuxのカーネルソースコードをOneDrive上に置いた際に、何故か特定のファイル “aux.h” という単純なファイル名のテキストファイルがエラーとなって受け渡しができなかった.勿論、Linuxカーネルのヘッダーファイルなので、その中身は何の変哲も無い只のプレーンテキストファイルだ.
遙か大昔のMS-DOS上では確かに “AUX”, “PRN”, “CON” などのデバイス名関連の名前はファイル名として使えなかったというような記憶があるが、これはMS-DOS時代のPCの出来事では無く、OneDriveというサービスでの話なのだが...
勿論、私がOffice365の組織全体の管理者なので、私がそのような禁止ファイル名や利用禁止文字を設定した(実際にそのようなポリシーを設定できるのかどうかすら不明なのだが...)というのであれば納得が行くのだが、デフォルトのポリシーで “aux.c” というファイル名が弾かれるというのはあまりにも酷すぎる.
ファイル名として使えない文字や文字数の制限があることは、OSレベルではある程度仕方が無いことだが、一般のオンラインストレージサービスで、極々当たり前のファイル名が使えない場合があるというのが驚きだった.
MSのクラウドサービスなので、WindowsサーバでOne Driveサービスを提供しているのだと思うが、ファイルシステムやOSに今でもMS-DOS時代の亡霊が棲みついて悪さをしているというのは信じがたいことだ.仮にWindowsサーバOS上でファイル名に制約があったとしても、その上位レベルでファイル名をエンコード・デコードするような仕組みを導入すれば良いだけの話なのだが、何故One Driveサービスではそのような対策を採らないのか理解に苦しむ.
ファイル名の制約も酷い話だが、同期エラーの頻発や同期そのものが殆ど宛てにならないなど “OneDrive” サービスは他の有料オンラインストレージサービスレベルには至っていないようだ.とりあえず、Office365のおまけサービスとして期待しないで使うというのが、正しい使い方かもしれない.
相変わらず間抜けなMicrosoftのサービスの話でした...